宮城マスター検定、合格率1.9%の超難関 合格者ゼロの年も話題
宮城マスター検定、合格率1.9% 合格者ゼロの年も

宮城県のご当地検定「宮城マスター検定」が超難関として話題だ。2024年度は合格者ゼロで、SNSで大きな反響を呼んだ。2025年度も269人が受験したが、合格者はわずか5人で、合格率は1.9%だった。

検定の概要と難しさ

検定は選択式と記述式で計50問が出題され、40問以上の正解で合格となる。県のホームページに過去問が掲載されており、記者も昨年分を解いてみたが、正答は12問で、受験者平均点(22.6点)に遠く及ばなかった。

出題は、「大阪・関西万博で披露された気仙沼市浪板地区に伝わる伝統芸能は――」「主力品種は『土垂』と言い、10月に収穫まつりが開かれるこの作物は――」といった、その地域に住んでいなければ分からないような問題が目立つ。

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問題制作の裏側

問題は県職員らの手作りで、毎年5月から県観光戦略課や食産業振興課など10を超える部署が候補となる問題を作成。商工会議所や観光連盟などで構成される検定推進会議で難易度を調整し、最終的に県富県宮城推進室が厳選する。

検定は2007年度に始まり、以前は1~3級があったが、東日本大震災での休止を経て2014年度に復活した際、1級のみになった。その分、難しさが際立つようになったという。

合格者の特典

通算で1級に合格した人は58人。特典として、県美術館などの公共施設の割引が適用される「合格者カード」がもらえ、知事や東北大加齢医学研究所の川島隆太教授と懇談する機会が得られる。

さらに、合格者で構成されるクラブ「いっきゅう会」に招待される。メンバーは県職員とともに問題を制作するほか、県のトリビアをまとめるブログを執筆し、知識を生かして県の魅力度アップに貢献できるという。

受験情報と合格者の声

現在、検定の申し込みが始まっており、試験は11月に県庁で行われる。受験料は無料で、インターネットのほか郵送やメールでも応募可能。出題は県などが発行する観光ガイドなどの参考資料からが多いという。

2025年度に合格した仙台市宮城野区の会社員、礒崎稔さん(48)は、小学生の頃にNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」をきっかけに歴史好きになり、県政だよりを見て検定を知った。2024年度は不合格だったが、地元紙や地域情報誌のスクラップや行政のHPを活用して徹底的に勉強し、合格を果たした。

現在は「いっきゅう会」のメンバーとしてブログ記事を執筆し、「地域の隠れた魅力を伝えたい」と話す。合格後は気になった遺跡などに足を運ぶようになり、「宮城のことを知るほどに、県のことを応援したくなった」と笑顔で語った。

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