長崎原爆で多くの従業員や動員学徒らが犠牲となった三菱製鋼長崎製鋼所の慰霊祭が9日、長崎市の聖徳寺にある慰霊碑前で執り行われた。昨年12月に新設された芳名板には、犠牲者1415人の名前が刻まれている。
慰霊碑の歴史と新芳名板
慰霊碑は1951年、製鋼所があった一帯を見渡せる寺の境内に建立された。昨年12月、遺族の要請を受けて、犠牲者1415人の名前を刻んだ芳名板が新たに設置された。
慰霊祭の様子と遺族の思い
慰霊祭には三菱製鋼(東京)の役員や遺族ら約20人が参列し、住職がお経を唱えた。その後、芳名板の設置を報告する山口淳社長のあいさつが代読され、「悲惨な事実を後の世代にも語り伝え、長崎を人類最後の被爆地にすることだと再認識した」と述べられた。
遺族の男性(82)は「父の名前が刻まれてありがたい。当時1歳で父の顔も分からないけど、体が動く限りは出席して平和を祈りたい」と語った。
同社は芳名板について、「殉職された方々への追悼の思いを新たにし、その記憶を未来へと受け継ぐ意思を明確に示すことができる」としている。



