論文盗用疑惑を受けて英ケンブリッジ大学の教授を辞任し、その後死亡したジェイソン・アーデイ氏を追悼する集会が、ロンドン中心部で17日夜に行われ、多くの人が集まった。参加者は、同氏の死の原因は人種差別と過熱するメディアの圧力にあると批判している。
トラファルガー広場で追悼集会
市内トラファルガー広場での追悼集会は、ケンブリッジ大学の総長が、アーデイ氏に対する盗用疑惑に端を発した「人種差別的な過熱報道」を非難する中で行われた。
アーデイ氏は2023年に教授に就任し、同大史上最年少の黒人教授となったが、博士論文の一部盗用や経歴・実績の誇張疑惑が高まる中で辞任。今月14日に死亡しているのが見つかった。
総長の声明と遺族のメッセージ
ケンブリッジ大学のクリス・スミス総長はBBCに対し、盗用などの疑惑は「厳密に調査されること」が重要だと考えているとの考えを示したが、その一方で「特定の学者に対する人種差別的な過熱報道に加担することを拒否する」のが正当であるとも付け加えた。
アーデイ氏の遺族は追悼集会には出席しなかったが、集まった人々に向けて声明を発表し、支援者の「愛、支援、そして悲しみ」に感謝の意を表した。
参加者の訴え
集会に参加した、英議会初の黒人女性議員であるダイアン・アボット氏は、1週間前にアーデイ氏と会ったと話し、「彼は辞任するしか選択肢がないと感じ、辞任すれば自分への攻撃は収まるだろうと思っていた。しかし実際には、辞任から先週の自殺に至るまで、攻撃はさらにひどくなった」と述べた。
また「これは単なる一教授に対する攻撃ではなかった。私たち全員に対する攻撃だった」との考えを示した。
追悼集会の主催団体は、約3万人が参加したと発表したが、AFPはこの数字を独自に確認することはできていない。



