漫画原作者の武論尊さんが、『ドーベルマン刑事』のヒットで収入が増え、調子に乗ってタクシーで熱海まで通い、芸者と宴会を繰り返して肝臓を壊し、3カ月間入院した経験を明かした。
タクシーで熱海へ、往復5万円の豪遊
武論尊さんは、売れないころにお世話になった先輩と「先輩、ちょっと飲みに行きましょう」と熱海へ向かった。タクシーの運転手に「今から行って日帰りで、お風呂入って、芸者さんとどんちゃん騒ぎして帰ってくるけど、付き合える?」と交渉し、当時破格の往復5万円で行ったという。
向こうで5万円ほどの宴会をやり、また帰るということを2、3回続けたところ、肝臓がパンクして入院。アルコール性肝炎で3カ月間入院した。
入院中も『ドーベルマン刑事』を執筆
入院中も『ドーベルマン刑事』を書きながら過ごした。肝炎は「ぜいたく病」で、何もせず栄養を取って寝ていればよく、時間はいくらでもあった。3食付きで執筆室も貸してくれ、保険も出て費用も安く、「すごくラッキーな3カ月間だった」と振り返る。
医師から「完治しました。もう完全に数値が元に戻りました」と言われ、「また飲みすぎたら同じことになりますよ」と言われたが、「飲んでもいいんですね?」と聞くと「はい、大丈夫です」と言われたため、また飲み始めた。それ以来、週に2日は休肝日を作っているという。
ちばあきおさんに「格好悪いよ」と言われた過去
独り立ちして石神井(練馬区)に来たころ、すし屋でちばあきおさん(ちばてつやさんの弟)と食事した際、調子に乗って「あきおさんいいよ、今日は俺が払うよ」と言ったところ、「お前、格好悪いよ」と言われ、ヒヤッとしたという。
ちばあきおさんには売れていないときに飯を食べさせてもらったり、酒をごちそうになったりと、困ったときすべて助けてもらった。石神井にはちばあきおさんや、熱海に一緒に行った先輩の梅本さちおさん(代表作に『アパッチ野球軍』)がいた。同じ野球チームだったこともあり、「本宮プロを出るんだったら、石神井においで」と言われて来た。今もそのまま住んでいる。



