大阪府河内長野市で8月、警察官の発砲により死亡した60歳の男が、還暦を祝ってから1週間後に違法薬物の影響で異常行動を起こしていた可能性があることが分かった。
8月4日午後7時過ぎ、河内長野市の飲食店街近くの路上で、警察官が刃物を持った男に向けて発砲した。男は左胸に銃弾を受け、病院に搬送されたが死亡が確認された。
発砲までの経緯
大阪府警によると、死亡したのは近くに住む無職の土屋重吉容疑者(60)。公務執行妨害容疑などで現行犯逮捕された後、死亡した。警察官は「包丁を持った血だらけの男が暴れている」との通報で駆けつけ、包丁を捨てるよう警告したが、土屋容疑者が包丁を持って近づいてきたため、上空に威嚇射撃した。それでも向かってきたため、約2秒後に再び発砲したという。
司法解剖の結果、死因は胸を撃たれたことによる出血性ショックだった。
直前の異常行動
捜査関係者によると、土屋容疑者はこの直前、自分が住む集合住宅の窓ガラスを割ったり、近くのスーパーに包丁を持って入り、血のついた牛乳パックをレジに置いたりしていた。
同じ集合住宅に住む30代男性は当日の夕方、土屋容疑者の部屋から男の叫び声やガラスが割れるような音を聞いたという。「誰かに怒って暴れているような様子だった。そんなことは初めてだったので驚いた」と振り返った。
違法薬物の影響か
府警が土屋容疑者の尿などを調べたところ、違法薬物の影響が疑われる結果が出た。土屋容疑者は還暦を祝ってから1週間後にこの事件を起こしていた。
現場には花が手向けられ、「シゲちゃん ありがとう」と書かれた紙が添えられていた。



