高市早苗首相が「中傷動画報道」をめぐり、自身の秘書の陳述書を坂本哲志・衆院予算委員長(自民党)宛てに提出し、22日の同委理事懇談会で与野党に示された。首相が国会答弁の代わりにと「近日中」の提出を持ち出してから1カ月。これまでの首相の答弁をなぞる陳述書の内容に、野党側からは疑問の声が相次いだ。
中傷動画作成者との会議を認める
秘書は動画を作成したとされる男性と「短時間のオンラインミーティング」を行った可能性を認めた。「やり取りの詳細は記憶していない」とする一方で、「私の側から、他の総裁選候補を誹謗・中傷するような動画を作成したり、発信をお願いしたようなこともない」と関与を否定した。
男性について「顔と名前についてはっきりとした記憶のない方々の一人であり、お会いしたこともない方なので、高市氏から確認された時も私からは『面識のない方である』旨を報告している」と主張。秘書が男性に投稿の拡散を依頼したとされるメッセージを週刊文春が報じたが、秘書は「そうした記録は見つからない」とした。
自民幹部は「悪手だ」と突き放す
一方、自民党内からも厳しい声が上がった。ある自民幹部は陳述書提出について「悪手だ」と突き放した。首相周辺は「誠実に説明した」と強調するが、与野党からは陳述書の内容がこれまでの答弁の焼き直しに過ぎないとの指摘も出ている。
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