警察署で勾留中の男と接見し、男からの証拠隠滅を依頼するメモを男の親族に送信したなどとして、証拠隠滅教唆の罪に問われた弁護士の中山敬規被告(67)=愛知県弁護士会=の初公判が24日、名古屋地裁であった。中山弁護士側は、認否を一部留保した。
検察の冒頭陳述
検察側の冒頭陳述によると、中山弁護士は勾留中だった野口隆希被告(26)=麻薬取締法違反や恐喝、証拠隠滅教唆などの罪で公判中=と共謀。昨年7月、県警中村署の接見室で、隆希被告から示されたノートの、証拠偽造の依頼に関するメモを携帯電話で撮影し、隆希被告のいとこの野口裕樹受刑者(27)=証拠隠滅などの罪で有罪確定=に送信するなどして、麻薬が混入したカプセル剤2個を名古屋市内のマンション一室に置かせたとされる。
メモの内容
検察側は、メモの内容を明らかにした。隆希被告が取り調べで、キャバクラでカプセル状の性機能改善薬をもらい、それに違法成分が含まれたのではないかと話したという内容で、「いつガサ打たれるかわからんから、コカイン入りのものを置いておいてほしい」などと裕樹受刑者へのメッセージが記載されていたという。
弁護士の行動
中山弁護士は、隆希被告から「中を見ずに撮影して送信して」「起訴されないようにするため」など言われていたと検察側は主張した。また、中山弁護士が約3年前から、隆希被告の知人が逮捕された際には、隆希被告からの伝言を1回3万5千円で伝達していたなどと指摘した。



