熊本地震のニュースを見て、真っ先に思い浮かんだ人がいる。5年前、曲げられなくなった右手の指を動かせるようにしてくださった作業療法士さんだ。
ドクターの説明に、お先真っ暗になっていた私の指を何度か確認し、「いけるかも~」とつぶやき、ほわっと希望の灯火をともしてくれた人。週2回の通院を2カ月半にわたり担当し、1日4時間の自宅でのリハビリを可能にするため、装具も作ってくださった。
8割回復、故郷へ
8割ほど元通りに動かせるようになった通院最終日、その恩人が故郷の熊本へ戻られると知った。なんとなく、ほんわかしている雰囲気が「くまモン」と重なった瞬間だった。
おかげさまで、今ではペンが持て、お箸も使え、マウスをクリックしても問題ない。「痛いときほど動かしたらいいですよ」は最後の教え。指は痛くないけれど、惨状を目にするたび、心は痛む。だから、こうやって今、手を動かしている。
過酷な現場への祈り
かの地では、医療現場はいつも以上に過酷だろう。そして、そんな状況下でも穏やかに優しく患者さんに寄り添っている「くまモン」さんの姿が目に浮かぶ。
ただでさえ暑さが身にこたえる夏、「くまモン」さんが、自身の心身をいたわりながら活躍されるのを祈っている。



