金子恭之国土交通相は25日の閣議後会見で、1985年8月の日航機墜落事故の原因となった米ボーイング社による機体修理ミスについて、同社などへの聞き取りで得た「ミスが起きた背景事情」を公表する考えを示した。
1年以上の聞き取りを経て公表へ
金子氏は「現在、得られた結果の精査、公表に向けた確認を行っている。準備が出来次第、結果を公表したい」と述べた。実現すれば、日本政府として修理ミスの背景を究明・公表するのは初めてとなる。
この事故では、修理ミスが事故原因であることは当時の調査で判明していたが、ボーイング側への聞き取りができず、ミスが起きた背景は長年不明だった。
昨年の報道が契機に
しかし昨年8月、ボーイングが自社サイト上で修理ミスの背景に言及していたことが報道で発覚。国交省航空局はボーイングと米連邦航空局(FAA)に対し、事実関係の聞き取りを開始した。やりとりは1年以上に及んだが、現在は公表内容の調整段階にあるという。
今後の安全確保へ
金子氏は「事故の教訓を決して風化させることなく、さらなる安全を築き上げるために引き続き、航空に携わるすべての関係者と一丸となって、安全確保に向けて取り組んで参りたい」と述べた。
昨年の報道を受け、日本航空もボーイングに問い合わせていたが、修理ミスの背景事情についての回答は得られていない。



