太平洋戦争の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)で、いまだ帰らぬ旧日本兵の遺骨を探す調査が続いている。島での戦没者約2万1900人のうち、半数を超える1万1120柱が見つかっていない。酷暑に加え、昨年9月には火山の噴火があり、戦後81年の夏を迎えた作業は過酷さを増している。
特別許可を得て島へ
取材許可を特別に得て、島へ入った。7月18日朝、航空自衛隊入間基地(埼玉県)からC2輸送機に搭乗した。東京都心から南へ約1250キロ。約2時間のフライトで硫黄島に着陸した。一般人は通常、島へは立ち入りできない。
火山島ならではの過酷さ
硫黄島は、海底火山の噴火で頂上部分が海面上に現れた島。マイクロバスで移動中、時折地表から水蒸気が上がっているのが車窓から見えた。年間平均気温は24~26.5度の亜熱帯海洋性気候。夏の最高気温は40度に迫る日も多く、遺骨調査は暑さとの戦いだ。
「南国の暑さと、火山島なの…」という言葉が、作業の厳しさを物語る。戦後81年を迎えても、遺骨収容の道のりは遠い。



