この夏も阪神甲子園球場で全国高校野球選手権大会が開催される中、同じ兵庫県にある神戸刑務所では、受刑者たちが全国の球児らのために黙々とボールの修復作業に取り組んでいる。
ぼろぼろのボールを新品同様に
大会開幕日の5日、白い壁に囲まれた刑務所内の工場で、緑色の作業衣姿の男性たちが机に向かい、野球の硬式球を手にしていた。表面が黒ずんだもの、革がはぎ取られて内部がむき出しになったもの、真っ白な新しい革が赤い糸で縫い付けられたものなど、状態は様々だ。
ここでは、日々の練習などでぼろぼろになったボールを、新品同様に修復する作業が営まれている。
受刑者の思い
作業に従事する40代男性はこう話した。「自分、高校野球が大好きなんですよ。見ていて前向きになれるし、球児の頑張りに感動して涙が出るときもあって」
この男性は、覚醒剤取締法違反で服役している。



