重要文化財の阿弥陀如来坐像、修理中に腕部分が割れる 文化庁が発表
重要文化財の阿弥陀如来坐像、修理中に腕が割れる

文化庁は31日、重要文化財の木造阿弥陀如来坐像(同庁所有)の腕部分が修理中に割れたと発表した。右手前腕部の中ほどが完全に分離したが、失われた木片はなく、漆などで接着して修理できるとして、同庁は「文化財の価値に及ぼす影響は軽微」としている。

修理作業中の事故

同庁美術学芸課によると、同坐像は高さ142センチ。銘から平安後期の1147(久安3)年の作で、丹波地方(兵庫県中東部など)で造立されたと推測されている。経年劣化が進んでいたため、2025年度から3年間の予定で、京都国立博物館の文化財保存修理所で修理中だった。

8月20日に、前腕部と肩からひじまでの部材の接合部のずれを直す作業をしていた際、取り外した前腕部に付いた「ほぞ」(二つの部材をつなぐ棒状の小部材)を木づちで軽くたたいたところ、その振動で腕の中ほどが木目に沿って割れたという。

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文化庁の対応

担当者は「修理で毀損(きそん)が生じ、大変申し訳ありません。より慎重に文化財の損傷状態を確認した上で作業し、再発防止に努めます」と話した。

同坐像は、個人蔵だったが、1999年に文化庁が買い取った。修理前は東京国立博物館が保管し、展示されたこともあった。

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