佐賀県玄海町長選は21日告示され、現職で3選を目指す脇山伸太郎候補(69)と新人で元町課長の日高大助候補(55)がともに無所属で立候補した。同町では高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分地選定の第1段階となる「文献調査」が行われているが、両候補とも第2段階「概要調査」の受け入れの是非は争点に掲げておらず、町財政支出の在り方などを問う選挙戦となった。
現職・脇山氏の訴え
脇山候補は町内の選挙事務所で出陣式に臨み、高校生の通学費用支援など「老若男女が玄海町に住んでよかったといえるような政策を行ってきた」と実績を強調した。
町内でインターネットの高速通信網「ローカル5G」の構築事業を手がけた企業が経営破綻し、町の補助金の回収が難しくなっている問題に関しては、残された機器を有効活用する考えを説明。「小さくてもきらりと光る玄海町を作っていく」と支持を呼びかけた。
新人・日高氏の訴え
日高候補も町内の事務所で出陣式を開き、「1人でも多くの皆さんの声を聞き、町政に反映していく決意だ」と力を込めた。「ローカル5G」の問題を例に挙げ、「町民のみなさんが望む事業が行われているのか」と疑問を投げかけ、「町民の税金はもっと町民のために使うべき」と強調。農畜水産業の振興策の強化や商工業の支援策の創設、定住策の強化などに取り組む考えを示し、支持者とガンバロー三唱で気勢を上げた。
争点と背景
前回選は無投票で、選挙戦となるのは8年ぶり。町内に立地する九州電力玄海原子力発電所について脇山候補は「容認」、日高候補は「推進」の立場をとっている。概要調査については、ともに記者会見などで「現在行われている文献調査の結果を待って判断する」との考えを示している。



