福岡県議会が2023~25年度に行った海外視察で、基準額を大幅に上回る宿泊費の支出が常態化していたことが、議会事務局の集計で判明した。訪問団で最も宿泊費が高い議長もしくは副議長の1泊の平均額は約7万6000円だった。
集計の概要
関係者によると、今回の集計は、2023年4月の改選後から2025年度末までに行った23件の旅費や委託費などをまとめたもの。視察には議長もしくは副議長、会派代表者や随行職員が参加し、友好親善や県産品のPR、県人会との交流などを目的に行われたとされる。
宿泊費の実態
批判が集まる宿泊費は、議長が最も高く、議長不参加の際は副議長が最高額となった。平均額は集計を基に計算した。
1泊の最高額は2024年2月のフランスで、16万9000円(基準額の約6.21倍)。同じ視察での別施設での宿泊も15万3000円(同約6.77倍)、同年5月のフランスでも13万4000円(同約4.93倍)を支払っていた。基準の2倍以上の支出は15の視察で見つかり、施設数では21件に上った。
費用総額
期間中の海外視察23件の費用総額は、計約2億6496万円。2024年2月の欧州が約3004万円、同年4月の中東・南アフリカが約2627万円、同年1月の米ハワイが約2321万円と続いた。
今後の対応
海外視察を巡っては、不透明な契約や高額な宿泊費が問題視され、県議会は費用の公表を決めていた。このほか、第2次議会改革プロジェクトチームが妥当性を判断する基準作りや、効果的な広報策などの検討を進めている。



