ロシアによるウクライナ侵略から逃れ、福山市で避難生活を送るアンナ・セメネンコさん(43)の写真や手記などを集めた企画展が、同市丸之内の市人権平和資料館で開かれている。9月13日まで。
セメネンコさんはロシア国境から約25キロ離れた北東部のハルキウ州出身。侵略開始から4か月後の2022年6月、当時5歳と1歳の娘2人を連れて福山市に避難した。祖国のピアノ教師の資格を持ち、日本ではピアニストとしても活動するが、総動員令により祖国に残る夫と離ればなれの生活を強いられている。
空爆の惨状と避難の記録
企画展は、祖国の現状を知ってもらいたいとセメネンコさんが協力。空爆を受けて炎と黒煙に包まれたハルキウ市街地や、防空壕で身を寄せあうセメネンコさん家族の様子をとらえたパネル写真約20点を展示した。パネルには「昼夜を問わず恐ろしい爆撃に襲われ、生活を破壊された」「地下鉄が市民の命を守る存在となり、構内では子ども向けの祭りや学校も開かれた」といった手記も添えられている。
子どもたちの平和への願い
会場には、福山市立大教授の元に届いたウクライナの子どもたちの絵画14点も並ぶ。平和の象徴の白いハト、虹や花々に囲まれた人々、戦火から街を守る大きな傘などが描かれている。
セメネンコさんは「いつか悲劇が過去のものとなり、ウクライナに平和な日常が戻ることを祈ってもらいたい」と話している。
午前9時半~午後5時。月曜休館。入館料100円、高校生以下と65歳以上は無料。問い合わせは同館(084・924・6789)。



