元医師、元勤務先の医療機関に侵入し電子カルテを不正閲覧
大阪府警は15日、元医師で無職の男(39)=和歌山市、医師法違反の罪で起訴=を不正アクセス禁止法違反と建造物侵入の疑いで再逮捕し、発表した。男は今年3月、元勤務先の大阪府泉佐野市の医療機関に侵入し、電子カルテシステムに不正にアクセスした疑いが持たれている。
「患者さんがどうなっているのか気になった」と容疑認める
生活環境課によると、男は「カルテ情報を見るために侵入した。患者さんがどうなっているのか気になった」と容疑を認めているという。逮捕容疑は3月15日朝、正当な理由がないのに医療機関に侵入し、建物内のパソコンを使って電子カルテシステムにアクセスしたとされる。さらに3月19日朝にも、不正アクセスする目的で同じ建物に侵入した疑いがある。
退職後もID使用、約50人分の情報が閲覧可能な状態
男は今年3月9日まで、この医療機関に常勤医として勤務し、自主退職していた。侵入時は施錠されていたが、何らかの方法で鍵を開け、パソコンには勤務当時に使用していたIDでログインしていたという。システムには患者の個人情報や診察記録が記録され、当時は約50人分の情報が見られる状態だった。
警告後も侵入繰り返す、関係者が発見し通報
男は3月14日に建物内に侵入していたとして、医療機関の責任者から警告を受けていたが、翌15日にも関係者がパソコンを操作する男を発見。19日にも侵入しているのを関係者が目撃し、府警泉佐野署へ通報したという。
男は医業停止中に医療行為、計181回の診察や処方
男は、窃盗や麻薬及び向精神薬取締法違反の罪で罰金30万円の略式命令を受けたことで厚生労働大臣から医業停止を命じられていた。しかし、2025年12月から2026年2月にかけて、大阪府泉佐野市や和歌山市の三つの医療機関で、計181回にわたり診察や薬の処方などの医療行為をした疑いで、今年6月に逮捕されていた。



