9日に投開票が行われる長野県知事選で、有権者や投票所スタッフの安全を確保するため、各自治体の選挙管理委員会が独自の対策を進めている。クマの出没が相次ぐ中、松本市は市内の全投票所にクマ鈴や爆竹を用意し、高山村は猛暑を避けるため投票所を変更した。
松本市、全73投票所にクマ対策グッズ
松本市選管は、市内全73か所の投票所すべてに爆竹やクマ鈴といったクマ対策グッズを配備した。投票時間中にクマの目撃情報があった場合、目撃地点から1キロ以内の投票所では、約15分おきに爆竹を鳴らす。爆竹はバケツの中で鳴らし、音を響かせてクマを遠ざけるという。
投票所周辺にクマが出没した場合は、建物の出入り口や窓を施錠し、投票所内の人には投票を済ませてもらった上で、安全が確認できるまで待機してもらう。投票箱にはフタをして施錠し、投票を一時休止する措置も取る。
松本市を含む松本地域では、5月22日から7月17日まで「ツキノワグマ出没注意報」が出されるなど、人里への出没が相次いでいる。県森林づくり推進課によると、今年5月から7月の目撃件数は前年同期比で約1.5倍の104件に上る。市選管の担当者は「クマ対策を講じているので、安心して投票に来てほしい」と話す。
高山村は熱中症対策で投票所を変更
一方、高山村選管は、有権者や投票管理者らの熱中症を防ぐため、投票所をエアコンがない体育館から、エアコンが完備された近隣の保育園に変更した。従来の夏の選挙ではスポットクーラーや扇風機で暑さ対策をしていたが、連日の猛暑を受けて変更を決めた。
さらに、長時間の業務にあたる投票管理者や立会人には、冷凍したスポーツドリンクを配布する。村選管の担当者は「熱中症に気をつけ、快適に投票所へ訪れてほしい」と呼びかけている。



