「中尾氏の声と一致」音声データ鑑定結果公表 福岡県議会金銭疑惑
音声データ鑑定「中尾氏の声と一致」 福岡県議会

福岡県議会での金銭授受疑惑を巡り、自民党県議団に所属する江藤秀之議員と吉松源昭議員が27日、県庁で記者会見を開いた。江藤氏は、2020年6月の副議長就任前に、当時の県議団幹事長だった中尾正幸氏(前副議長)から500万円を要求され、「慣例と思い、支払った」と述べた。吉松氏は、中尾氏から1000万円を要求された際に録音した音声データについて、中尾氏の声と同一人物の可能性が高いとする専門機関の鑑定結果を明らかにした。

江藤氏、500万円支払いを認める

江藤氏が疑惑について会見で言及するのは初めて。同じく副議長と同時期に議長を務め、就任前の金銭支払いを証言している吉松氏とともに臨んだ。江藤氏は「当時の県議団幹事長の中尾正幸氏(前副議長)から(副議長に就任するには)500万円いると言われ、慣例と思い、支払った」などと説明した。

音声データ鑑定「中尾氏の声と同一」

吉松氏は会見で、中尾氏から1000万円を要求された際に録音したとする音声データについて、26日に受け取った鑑定結果を提示。改ざんや編集の痕跡は見られず、中尾氏の声と同一人物の可能性が高いと判定されたという。音声データは2019年10月16日、当時の自民党県議団会長・松本国寛議員に1000万円を手渡したとする前日、中尾氏との会話として公表されていた。「大金やけんね。管理しとかんとね」といった会話が記録されている。

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吉松氏は「二つの専門機関から科学的根拠を得た。中尾氏は事実関係についてしっかり説明してほしい」と述べた。一部報道機関も声紋鑑定で同様の結果を得ていると指摘した。

中尾氏は辞職、関与否定

中尾氏は「私の発言で県議会に大きな疑念が生じた」などとして、24日に議員を辞職した。音声は自身の会話だと認めたものの、金銭授受への関与は一貫して否定しており、吉松氏に対して法的手段で訴える考えを示している。松本氏は面会自体を否定している。

第三者委員会設置を要求

吉松氏は会見で、疑惑の真相解明に向け、日本弁護士連合会の指針に基づく第三者委員会の設置が必要との認識を改めて示し、設置に否定的な蔵内勇夫議長を念頭に「自身が潔白なのであれば、設置しない理由はない」と述べた。

日弁連の指針によると、第三者委は当事者と利害関係のない専門家で構成され、調査内容や範囲は委員が決め、報告書も提出前には依頼者側に開示しない。不利な調査結果であっても公表する。吉松氏は「一連の問題を徹底的に調査し、真実を明らかにすることこそが、県議会が国民、県民の信頼を取り戻すための唯一の手段だ」と訴えた。

県議会は8月以降、県弁護士会が選定した弁護士らによる全議員対象の調査を行う予定。

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