26歳で全身性エリテマトーデス(SLE)を発症した梅津絵里さんは、かつてサーフィンを楽しむ活発な女性だった。しかし病気によって多くのものを失い、子どもを持つ夢も叶わなかった。それでも彼女は、パラダンスで世界を目指すアスリートとして新たな人生を歩み始めている。
病気が奪ったものと新たな目標
梅津さんは、小麦色の肌にウェットスーツをまとい、サーフィンを楽しんでいたかつての自分はもういないと語る。病気によって失ったものは数え切れないが、それでも彼女は前に進み続けている。
今後は選手としてだけでなく、「パラダンスの普及活動にも力を入れていきたい」と話している。車椅子を自在に操りながら、パラダンスで世界を目指す姿は、新たな希望の象徴となっている。
SLEと妊娠について医師が解説
総合診療医の舛森悠医師は、全身性エリテマトーデスと妊娠について次のように説明する。
「以前は『SLEがあると妊娠は難しい』と言われた時代がありました。ですが今は、病気が落ち着いた状態を半年ほど保てていて、腎臓や肺に大きな問題がなければ、妊娠・出産をされる方は決して珍しくありません」
重要なのは、妊娠がわかってからではなく、「考え始めた段階」で主治医に相談することだ。薬には妊娠中も続けられるもの、切り替えが必要なものがあり、中には続けたほうが再燃を防げる薬もある。自己判断でやめてしまうのが最も危険だと舛森医師は指摘する。
また、事前に調べておきたい抗体の検査もある。準備さえしておけば、産科と膠原病の主治医が連携しながら、一緒に見守っていくことができるという。
前を向き続ける理由
梅津さんは、何度人生の波にのまれようと、新たな波に乗って、自分だけの未来へと進み続けている。かつての自分には見えなかった新たな世界へ、今日も一歩ずつ前進している。



