てん茶取引会、抹茶人気で平均価格前年比1.5倍 鹿児島県生産量6年連続日本一
てん茶取引会、抹茶人気で平均価格1.5倍 鹿児島6年連続日本一

鹿児島県茶業会議所は16日、鹿児島市の県茶市場で「てん茶県下一斉上場取引会」を開催した。今年度2回目の取引会では、主に二番茶を使用したてん茶が出品され、世界的な抹茶人気を背景に平均価格が前年比1.5倍の1キロ当たり8738円、最高値は1.6倍の1万5911円となった。

生産量6年連続日本一、全国シェア43%

世界的な抹茶ブームの影響で、原料となるてん茶の生産量は増加傾向にある。県内の2025年の生産量は前年比24%増の2670トンと、6年連続で日本一を達成。全国の生産量の43%を占めるに至った。

一方、てん茶の取引は市場を通さない相対取引が多く、品質のばらつきが課題となっている。同会議所は、複数の茶商が評価する場を設けることで品質向上につなげようと、昨年度からこの取引会を開始した。

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21業者が42点を評価、品質向上へ

16日は南九州市や霧島市などから出品された42点、約4155キロのてん茶について、21業者の茶商が色や香り、味などを評価した。出品されたてん茶は主に二番茶で、一番茶に比べて品質がやや劣るものの、抹茶人気の高まりを受けて高値で取引された。

持続可能な取り組みの必要性

同会議所の光村徹専務は「抹茶ブームは業界にとって追い風だが、一般消費者が付き合いきれない高値が続いている。一過性のブームに左右されない持続的な取り組みも進めていく必要がある」と述べ、ブームに依存しない安定した市場形成の重要性を強調した。

鹿児島県は温暖な気候と豊かな自然を活かした茶業が盛んで、てん茶生産量で全国をリードする。今後も抹茶需要の拡大が見込まれる中、品質向上と安定供給の両立が課題となる。

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