40代くらいから、実年齢よりも主観年齢が若くなり始めるという現象がある。大阪大学名誉教授の仲野徹氏が、その不思議な効果と落とし穴について解説する。
主観年齢が若いと認知機能や身体機能が高い
研究によれば、主観年齢の若い人の方が、認知機能が保たれ、身体機能が高く、うつになる率や死亡率が低いという結果が出ている。ただし、これは主観年齢が低いためにそうなっているのか、元気だから主観年齢が低いと感じるのか、因果関係は明らかではない。
若すぎる主観年齢のリスク
一方で、主観年齢が低すぎるのは問題かもしれない。昔スポーツをしていた人が、無理をしてアキレス腱を断裂するといった「年寄りの冷や水」的な事故が起きやすい。主観年齢が「昔取った杵柄」につながれば良いが、現実はそう甘くない。
現代人は昔より若く感じる傾向
20数年にわたるデータ解析の結果、今の人の方が昔の人よりも自分を若く感じる傾向があるという。最近の高齢者は見た目も若く、健康度も高いように思える。ただし、この傾向は高齢になるほど弱まり、80代になると体の実感に正直になるようだ。この研究はドイツで行われたもので、社会や文化の影響も大きいため、日本での状況は異なる可能性がある。



