昭和女子大学長・坂東眞理子氏、ベストセラーの原点は「女性白書」 生ぬるい公務員から脱出
坂東眞理子氏、ベストセラーの原点は女性白書

キャリア官僚として日本の女性政策のかじ取りを担ってきた昭和女子大学長の坂東眞理子氏(64)も、社会に出た当初は惑いっぱなしだったという。「女性白書」を任されたのをきっかけに目覚めた仕事は、やがてあの大ベストセラーにつながる。

「ずっとなじめず」公務員生活

坂東氏は公務員の仕事になじめずにいた。「別になりたくてなったんじゃない。当時は民間企業の採用なんてなかったから…」。いわば〝デモシカ公務員〟だった。企業の女性社員は高卒や短大卒が主流で、〝職場の花〟と呼ばれた時代だ。

41年前、東大を出てキャリア組として総理府(当時)に入省したが、「霞が関」でさえ同じ立場の女性はほとんどおらず(当時、女性キャリアを定期採用していたのは労働省=同=だけ)、周りもどう扱っていいのか分からない状況だった。

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「もっと私に向いている仕事が」

「もっと、私に向いている仕事があるんじゃない? そんな思いがなかなか消えない。20代で結婚、出産した後も長時間労働が続き、家庭との両立が難しい、という悩みもあった。ただ、辞めても、いい転職先などあるはずもないから、辞めることもできない。そんな〝生ぬるい公務員〟だったのです」

坂東氏はそう振り返る。トンネルを抜けるきっかけとなったのが、女性白書の仕事だった。この経験が後に、大ベストセラーとなる著書の原点となった。

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