前立腺がんの年間新規患者数は男性のがんで最も多い約10万人に上り、高齢で見つかるケースが大半を占める。がんのみを死因とした場合の10年生存率は84%で、他のがんより高い部類に入る。手術と放射線治療の成績は同等とされる。
前立腺がんの特徴と早期発見の重要性
前立腺は精液の一部を作る機能があり、膀胱や直腸に隣接し、中を尿道が通っている。がんの早期は自覚症状がないことが多く、採血してがんのリスクを調べるPSA検査を定期的に受けることが大切だ。
手術と放射線治療の現状
手術は前立腺と精のうを全摘するのが一般的だ。おなかに数か所の穴を開けて行う腹腔鏡手術が基本で、その一つのロボット支援手術が浸透している。体の負担が開腹手術より小さく、7~10日ほどの入院で済む。
放射線治療のうち、体外からX線などをあてる外照射は、強度変調放射線治療(IMRT)が普及している。従来は照射回数が20~39回で4~8週間の通院が必要だったが、5回で1週間の通院で治療が済む超寡分割照射を行う施設が増えている。



