熱中症予防に帽子やハンディファンより効果的な「日傘」…熱と光の両方から細胞を守る
熱中症予防に日傘が効果的…熱と光の両方から細胞を守る

猛暑の外出時、帽子をかぶり、ハンディファンを回す人は多い。だが、長年熱中症研究を続けてきた東洋大学教授の加藤和則さんは、それらよりも効果的な対策があると指摘する。それは日傘だ。太陽の下では、熱だけでなく光も細胞を傷つけており、日傘はその両方を遮るという。

熱中症対策に光の影響が重要

加藤さんによると、夏の日中に外にいるだけで疲れるのは、気温の高さだけでは説明できず、光の影響が大きい。同じ気温でも、直射日光の下と日陰では身体への負荷が大きく異なり、その差を生むのが光だ。

太陽光が体表に当たると、赤外線による体表の温度上昇と、紫外線による細胞へのダメージと炎症が同時に起こる。日焼けは皮膚の炎症であり、熱ストレスと光ストレスが重なることでダメージが増強される。熱中症の重症化には血管内皮細胞が関与しており、その細胞に熱と光の二重のストレスがかかると、炎天下での作業や運動の危険性が増す。

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日傘がもたらす二重の効果

日傘を差すと涼しく感じるのは、日陰で気温が下がるからだけではない。日傘の下では熱と光の両方のストレスが軽減される。帽子は頭頂部しか守れず、ハンディファンは光を遮れない。気温が体温を上回る環境では、ハンディファンは熱い空気を吹き付けることになりかねない。

日傘は上半身を日射から切り離し、100円ショップでも手に入る。熱と光の二つのストレスを同時に減らせるという点で、非常に効率のよい対策だと加藤さんは言う。

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