太りすぎでも痩せすぎでもないのに、どうしても疲労が抜けない場合、その背後に「隠れ貧血」が潜んでいる可能性がある。フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏が、その原因と対策を解説する。
隠れ貧血とは?原因不明の疲労の背景
愛知県豊川保健所管内の1149名を対象とした調査では、38%の人が6カ月以上疲れを感じていると回答。疲れの原因がはっきりしないと答えた人のうち、24%以上に貧血が見つかった(「2012年厚生労働省慢性疲労症候群研究班による研究報告書」)。
貧血は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの量が低下した状態を指す。ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶたんぱく質で、その量が減ると酸素運搬能力が落ち、細胞がエネルギーを十分に作れなくなり、疲労が生じる。
鉄欠乏性貧血が大半、アスリートにも多い
貧血の大部分は鉄欠乏性貧血で、アスリートにも多く見られる。ヘモグロビンには鉄が結合しており、鉄が不足すると赤血球やヘモグロビンも不足する。夏場などに大量の発汗を伴う運動をすると、鉄欠乏性貧血が起こりやすくなる。
鉄分を吸収するための食材と対策
鉄分の摂取には、レバーや赤身の肉、ほうれん草などの食材が有効。また、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が高まる。食事の工夫や運動時の注意点など、今日からできる対策を実践することが重要だ。



