健康のために油の摂取を控える人が多いが、内科医の木内麻里さんは「鶏肉のもも肉は食べず、ささみや胸肉ばかり食べていると、脂質不足になる可能性がある。脂質を徹底的に減らすと、下痢気味になったり、消化力が低下したりする」と指摘する。
肉の脂は避けなくても大丈夫
脂質には常温で固まる飽和脂肪酸と、固まらない不飽和脂肪酸がある。バターや牛脂、ラードなどの動物性油脂は飽和脂肪酸だ。肉などの動物性油脂は体に悪いと思われがちだが、飽和脂肪酸自体はそれほど悪いものではないため、食べても構わない。ただし、豚バラ肉や角煮の脂身など、脂身が多い肉をあえてたくさん摂る必要はない。
一方、食欲のない人ややせている人の中には、脂肪分を極端に避ける人が見受けられる。健康や美容に気を使っている人ほど脂身の多い肉類を避ける傾向があり、鶏もも肉を食べず、ささみや胸肉ばかり食べている人もいる。肉類の摂取がささみだけだと、たんぱく質はある程度摂れても、脂質不足になる可能性がある。
脂質不足がもたらす影響
脂質を徹底的に減らしている人に多いのが、脂質の消化がうまくいかず下痢気味になるケースだ。脂質を避けることで消化力が低下したり、脂溶性ビタミンが不足したりするため、脂質はある程度摂ったほうがよい。
何より、脂質の摂取は肌の潤いや弾力アップにつながる。肉類を摂らないとたんぱく質不足にもつながり、肌はカサカサ、髪の毛はパサパサになるなど、美容にも悪影響を与える。



