作家の三松真由美さん(66歳)は2025年12月、乳がんの告知を受けた。26年間「恋人・夫婦仲相談所」の所長を務め、後継者に引き継いだ直後のことだった。「やっと仕事も一段落して、これからは本当に好きなことだけしようと思っていた矢先に告知されたので、ああ、このまま死ぬんだって思っちゃったんですよね」と振り返る。
20歳年下の夫との出会い
三松さんの闘病を支えるのは、20歳年下の夫で大学病院ペイン外来の勤務医である智久さん(仮名)だ。2人の出会いは18年前、パーティーで一度顔を合わせただけだった。しかし、その直後、智久さんは職場の健康診断で慢性白血病が発覚。「親より先に、真由美さんに知らせなきゃ」と連絡が来たのが交流の始まりだった。
智久さんは、三松さんの著書を読んでおり、1回しか会ったことはなかったが、三松さんの考え方を文章から読み取ることができた。自分の体験を他の人にも役立ててくれるのではないかと思ったという。
「地獄の1カ月」と希望の光
三松さんは「痒い」と思ってかいたら、“豆のようなしこり”を見つけた。告知後は「地獄の1カ月」を過ごしたが、夫が寄り添い、ある日、学会発表を見つけてきたことで希望の光が見えた。運動を義務づける中で「ささやかな楽しみ」を見つけ、友人の存在が副作用を忘れさせてくれたという。
「ご機嫌療法」で絶望を克服
三松さんはがん治療の日々で「ご機嫌療法」の形を見つけた。脱毛にも見舞われたが、眉毛のアートメイクをするなどオシャレする気持ちも大切にしている。夫の支えと「ご機嫌療法」によって、絶望の底から上を向けるようになった。



