東京都在住の行政書士、百瀬まなみさん(62)は行く先々でトイレの男女別便器数を数え、その「不平等」を浮き彫りにしてきた。いま、その調査対象を学校トイレにも広げている。「子どもの世界でも、女性がトイレの行列を我慢している」。百瀬さんが問う、大人たちに考えてほしいこととは。
学校トイレ調査のきっかけは「声」欄の投稿
学校トイレの男女別便器数を調べたのは、朝日新聞「声」欄に2025年4月に掲載された、元小学校教員の投稿がきっかけだという。「男子は素早く済みますが、女子トイレは行列ができてしまいます。休み時間を丸々使うことも少なくないため、遊んだり休憩したりという大事な時間が持てません」(兵庫県、小野みちるさん)と書いていた。「子どもの世界でも女性がトイレの行列を我慢をしているのか、とはっとしました」と百瀬さんは振り返る。
百瀬さん自身、男女の便器数の差に気づいたのは、2022年にコンサートの帰りに利用した駅トイレで、行列に我慢を強いられたときだった。トイレの案内図を見て数えるようになり、2026年8月6日現在、1474カ所を調べて男性用が女性用の1.67倍となっている。
駅トイレの格差は社会状況の反映
特に差が大きいのは駅のトイレだが、かつて通勤客に男性が多かった点など、数十年前の社会状況を反映している。是正してこなかった点は批判されるべきだが、一定の理解はできると百瀬さんは話す。
しかし、公立の小中学校は基本的にほぼ男女半々だ。そして、女子の方がトイレ利用に時間がかかる。「なのになぜ、男子の便器数が多いのか。まずは実態を自分で調べてみようと思いました」と語る。
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