韓国の李在明(イジェミョン)大統領は30日、国防相の候補に軍出身の姜信哲(カンシンチョル)駐サウジアラビア大使、法相候補に与党・共に民主党の金勝源(キムスンウォン)国会議員を指名するなど、6閣僚候補の人事を決めた。韓国大統領府が発表した。国会の人事聴聞会を経て任命される。
国防相候補の姜氏、軍歴と期待される役割
国防相に指名された姜氏は、韓国軍合同参謀本部の作戦本部長や米韓連合軍司令部の副司令官などを務めた。大統領府の姜勲植(カンフンシク)秘書室長は30日の記者会見で「堅固な韓米同盟を基盤に、自主国防の力量を強化し、国防革新の新たな道を切り開いていくことを期待する」と述べた。
韓国メディアは、米軍が持つ戦時の作戦統制権(指揮権)の韓国への移管問題など、米韓同盟の懸案の管理にも役割を果たすことが期待されていると指摘した。
軍出身の国防相復帰と法相候補の特徴
現国防相の安圭伯(アンギュベク)氏は64年ぶりの軍出身ではない国防相だった。尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領が非常戒厳を出した際に、軍出身の金竜顕(キムヨンヒョン)前国防相が中心的な役割を果たしたことを意識した人事とみられていたが、今回は再び軍出身者に戻ることになる。
法相候補の金勝源氏は判事出身で、韓国メディアによると、与党が主導する検察改革を強力に推進してきた。韓国ではこの間、検察官による直接捜査の権限を廃止する刑事訴訟法改正案が可決されるなどしてきた。姜秘書室長は会見で「刑事司法システムの改編の趣旨を誰よりも深く理解しているだけに、新しいシステムを速やかに定着させることを期待する」とした。前法相の鄭成湖(チョンソンホ)氏は8月に辞任している。
国土交通相候補と政権浮揚の思惑
国土交通相の候補も指名しており、大統領の支持率下落の一因とみられている不動産対策などに対処させ、政権の浮揚につなげたい思惑もあるとみられる。姜秘書室長は一連の人事について「国民が体感できる実質的な変化をつくる」と強調した。



