政府が防衛費の増額に伴う財源確保策として、国債の発行を検討していることが、複数の政府関係者への取材でわかった。増税による財源確保が本格化するまでの間をつなぐ目的で、複数年にわたり発行する案が浮上している。
財源のつなぎとして国債発行を検討
政府は、2023年度からの5年間で防衛費を大幅に増やす方針を示している。その財源として、増税や税外収入の活用などを柱とする案をまとめているが、増税の実施は時期尚早との見方もあり、先行して国債を発行することで必要な資金を確保する考えだ。
関係者によると、国債の発行額や発行期間については、今後の与党内の議論を経て決定する見通し。政府は、増税による追加の財源が確保でき次第、国債の償還を進めるとしている。
与党内からは慎重論も
一方で、与党内からは、国債発行に頼ることは財政規律を損なうとの慎重論も出ている。政府は、こうした意見も踏まえながら、最終的な制度設計を進める方針だ。
防衛費の増額をめぐっては、政府が年内に策定する新しい国家安全保障戦略などに反映される見通しで、財源問題は今後の大きな焦点となる。



