「いい人」のままではいつまで経っても、ビジネスでの成功は望めない。IQ150超の異端投資家が、昔話『桃太郎』を「減点思考」で読み解き、ビジネスで勝つための視点を提示する。
減点思考で読むクレイジー『桃太郎』
いきなり「悪口を言え」と言われても戸惑うかもしれない。そこで、思考のトレーニングとして、昔話『桃太郎』を題材に僕の「減点思考」をシミュレーションしてもらおう。100人中100人が「正義のヒーロー物語」と信じているこの話を、合理性のメスで切り刻んでいく。
① 川から流れてきた桃を拾う
「正体不明の物体を拾って食うのか?」と。衛生観念が致命的に欠如している。いや、もっと深読みすれば、衛生面のリスクを無視してでも拾わなければならないほど、この老夫婦は経済的に困窮していた、つまりクソ貧乏だったという仮説が立つ。
② 桃を割ったら赤ちゃんが出てくる
「なぜ警察に届けない?」然るべき機関に届け出ずに勝手に監禁して育てるのは、現代の法解釈でいえば「未成年者略取」、つまり誘拐犯のリスクをはらんでいる。中から生身の人間が出てきたのなら、喜ぶ前に怪我がないか確認するのが普通だ。安全管理の意識が低すぎる。
③ 犬・猿・キジを仲間にする
「鬼はそんなに弱いのか?」。決戦に挑む戦力が猿や鳥ごときでいいのか。理由は簡単だ。桃太郎は自分より強い猛獣を御する交渉力がなく、安い報酬(きび団子)で動くイエスマンだけを周りに置きたかったのだろう。典型的な「器の小さいリーダー」である。
④ 鬼を倒して宝物を持ち帰る
これは「集団リンチ」および「強盗傷害」である。相手が悪い鬼とはいえ、法的手続きを経ずに暴力を振るい、金品を略奪して自分のものにする行為はただの犯罪だ。当時のガバナンスはどうなっていたのか。
もちろん、心の中で言うのを習慣にするだけでも思考のレッスンになる。ビジネスの現場でも、「相手が嫌がる質問」によって相手の本質を見極め、企業の弱点をあぶり出すことができるかはとても重要だ。



