キャリア・教育「仕事中に不動産探し」「罪悪感に潰される新人」「成績落ちすぎのエース」――営業現場をむしばむ“本音を言えない”空気の正体。チームが力を発揮するためには「本音を言える関係性」が必要です。
エンパワメント型マネジャーの最重要仕事「場づくり」
ここでは、エンパワメント型マネジャーにとって最も重要な仕事の1つである「場(コミュニティ)をつくる」ことについて取り上げます。少し抽象的で、雲をつかむような話に感じる人もいるかもしれませんが、「圧倒的な成果を出すチーム」をつくるうえで、これは決して避けて通れない本質的なテーマです。むしろ、成果を継続的に上げられる最強のチームを実現できるかどうかは、この「場(コミュニティ)づくり」にかかっていると言っても過言ではありません。
ハイパフォーマンスを生み出すためのマネジャーの役割
『Googleで学んだ 圧倒的成果を出し続けるマネジャーの最優先事項』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者である元Googleマネジャーの中谷公三氏、諸橋峰雄氏、水野ジュンイチロ氏は、キャリアを通じて「場(コミュニティ)をつくること」の重要性を痛感してきました。複数の企業で管理職を務めるなかで、部下を持てば必ず人材評価がついて回り、どうしてもハイパフォーマーやローパフォーマーといったラベルで人を分類しがちになります。
しかし、人のパフォーマンスは、その人の持って生まれた能力だけでは決まりません。ある部署では優秀だった人が異動によって急に精彩を欠く一方で、異動や転職を機に水を得た魚のように実力を発揮する人もいます。この違いを生むのは、実はその人が置かれた関係性のネットワークや与えられた職責・裁量にあると考えられます。つまり、「誰と働くか」「どのような役割を担うか」、そして「そこで自分をどう認識できるか」が、パフォーマンスを大きく左右するのです。
だからこそ、マネジャーにはすべてのメンバーが自分の潜在力を発揮できる環境である「場(コミュニティ)」を整える責任がある。それが「育成」と「成果」の本質的な接点であり、マネジャーの最も大切な仕事の1つだと、著者らは信じています。



