日本の超党派の国会議員団が24日から中国を訪問し、27日に北京で、中国共産党で対外交流を担う中央対外連絡部(中連部)の陸慷副部長と面会した。昨年11月の高市早苗首相による台湾有事に関する国会答弁で日中関係が悪化して以降、日本の国会議員団と中国共産党幹部の面会は初めて。
訪中した議員と面会内容
訪中したのは中道改革連合の伊佐進一衆院議員、自民党の橋本岳衆院議員、公明党の川村雄大参院議員の3人。24日に北京入りした後、政府系シンクタンクの日本研究者らや、中国でビジネスを展開する在留邦人らとの意見交換、ロボットや自動運転の技術などの視察も行ったという。
橋本氏は25日に帰国したため、陸氏と面会した伊佐氏と川村氏が報道陣の取材に応じた。伊佐氏によると、面会は1時間の予定が2時間に及んだ。
日本側が懸念を表明
伊佐氏は面会で、相次ぐ日本人の拘束事案や輸出管理をめぐる調査などが、日中間の交流やビジネスを大きく萎縮させていると指摘。拘束された日本人の早期解放も含めて、邦人が安心して活動できる環境整備などを求めた。
さらに、軍民両用(デュアルユース)品の対日輸出規制をめぐり、レアアースや重要鉱物の輸出許可の停滞や、税関検査の長期化についても懸念を表明。日本企業を通じて世界の企業や、中国経済にも悪影響を与えかねないとした。
中国の「新型軍国主義」批判への反論
中国政府が日本を「新型軍国主義」と批判している点についても「日本が軍事力を使って政治的、経済的な目的を達成することはあり得ない」と主張し、「むしろ中国軍などによる日本周辺での軍事活動の活発化で、日本国民の中で自国を守ることに対する意識が高まっている」と反論したという。一方で、文化・青年交流の再開を提案した。



