西和彦代表が協力関係解消を発表
神奈川県小田原市荻窪の関東学院大キャンパス跡地に設立を目指している「日本先端工科大学」(仮称)の設置準備委員会の西和彦代表(70)は9日、小田原市内で記者会見し、共同で準備を進めてきた市内の学校法人「小田原教育メディア」との協力関係を解消すると発表した。西氏は準備委が主体となって大学設置を目指すとしたが、土地・建物を所有する同法人は別の学校法人に売却する方針で、新大学設立は不透明さを増している。
大学構想の概要と経緯
準備委は高度な先端工学人材を育成する工学系の4年制大学を目指している。1学年150人規模で、「IoTメディアコース」「医工学コース」などを備える予定だ。関東学院大が2017年に法学部を横浜へ移転させた後、新大学の設立構想を掲げた西氏が2020年に関東学院大と覚書を締結。土地・建物の所有権は2023年7月に小田原教育メディアへ移った。当初は2023年頃の開学予定だったが、現時点でも文部科学省への設置申請は出されていない。
協力関係解消の理由と今後の見通し
西氏によると、同法人から昨年3月頃に協力関係の解消を通告され、関係修復は不可能になったという。西氏は「必要に応じて司法判断を仰ぐことも視野に入れている」と話した。これに対し、同法人の舘野功理事長(67)は「所有権移転の登録料、月々のキャンパス運営経費などすべて私の法人持ちだった」と明かし、「西氏は資金調達を一切しない。信頼関係はもうない」と強調した。



