ドナルド・トランプ次期米大統領がパナマ運河の管理権返還を要求したことに対し、パナマのホセ・ラウル・ムリーノ大統領は26日、声明を発表し「絶対に譲らない」と強く反発した。両国の間で緊張が高まっている。
トランプ氏の要求
トランプ氏は25日、自身のソーシャルメディアに投稿し、パナマ運河の使用料が高すぎると不満を表明。その上で、運河の管理権をパナマに返還した1977年の条約を破棄する可能性を示唆した。同氏は「パナマ運河は米国の重要な国益だ」と主張し、返還を要求した。
パナマ大統領の反発
ムリーノ大統領は声明で「パナマ運河はパナマ人の努力と犠牲の象徴であり、主権の一部である。いかなる形でも譲歩するつもりはない」と強調。さらに「国際法に基づき、運河の管理権は完全にパナマにある」と述べ、トランプ氏の要求を退けた。
背景と影響
パナマ運河は1914年に開通し、1999年まで米国が管理していた。その後、パナマに全権が移譲された。今回のトランプ氏の発言は、就任前から外交問題を引き起こす可能性がある。専門家は「両国の関係悪化は避けられず、国際的な物流にも影響を与える恐れがある」と指摘する。
- パナマ運河は年間約1万4000隻の船舶が通過する重要な航路
- 米国はパナマ運河の利用料として年間約30億ドルを支払っている
- トランプ氏は過去にも中国の影響力拡大を懸念し、運河の管理権に言及したことがある



