ロシア国防省は、ウクライナ東部ドネツク州の都市クラスノホリウカを完全に制圧したと発表した。同省の発表によれば、ロシア軍は同地でウクライナ軍の抵抗を排除し、市街地の支配を確立したという。
戦略的要衝の陥落
クラスノホリウカはドネツク州の主要都市の一つで、ロシア軍が掌握することで補給路の確保や前線の安定化が期待される。ウクライナ軍は同地の防衛に兵力を投入していたが、ロシア軍の優勢な火力の前に撤退を余儀なくされたとみられる。
ウクライナ軍参謀本部は、クラスノホリウカ周辺で激しい戦闘が続いていることを認めつつも、詳細な状況についてはコメントを避けている。現地の軍事アナリストは「ロシア軍の進撃は予想以上に速く、ウクライナ軍は防衛線の再構築を迫られている」と指摘する。
前線の現状
ロシア軍は2024年2月以降、ウクライナ東部での攻勢を強化しており、複数の都市で制圧を進めている。ウクライナ軍は西部からの兵站支援を受けながら防衛を続けているが、弾薬不足や兵力の消耗が深刻化している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシア軍の攻撃は激しさを増しているが、我々は決して諦めない」と述べ、国際社会にさらなる軍事支援を要請した。一方、ロシアのプーチン大統領は「特別軍事作戦は計画通りに進行している」と主張している。
国際社会の反応
米国や欧州連合(EU)はロシアの攻勢を非難し、ウクライナへの追加制裁と軍事支援を表明している。しかし、西側諸国の中では支援疲れの声も上がり、ウクライナへの武器供与のペースが鈍化しているとの指摘もある。
国連はクラスノホリウカの制圧により、さらに多くの民間人が避難を余儀なくされると警告。現地の人道状況は悪化しており、赤十字国際委員会は「双方が国際人道法を遵守するよう求める」と声明を発表した。



