ホルムズ海峡再開の可能性「なし」、金融市場で「NACHO」取引が広がる
ホルムズ海峡再開「なし」、金融市場でNACHO取引

原油先物価格が14日、一時約1か月ぶりの高水準に上昇した。市場では、トランプ米大統領のイランに対する強硬姿勢を背景に、原油高が継続するとの見方が強まっている。金融市場でこのところ意識されているのは、「NACHO(ナチョ)」と呼ばれる取引だ。「Not A Chance Hormuz Opens(ホルムズ海峡が再開する可能性はない)」の頭文字をとったもので、米コラムニストがX(旧ツイッター)に投稿して広まった。

「NACHO」取引とは何か

この「NACHO」は、トランプ氏が強気な姿勢を見せながら最終的に譲歩する姿を市場が揶揄した「TACO(タコ)」=「Trump Always Chickens Out(トランプ氏はいつも腰砕け)」になぞらえたものだ。タコもナチョも、トランプ氏が不満を持つメキシコの代表的な料理に由来する点が共通する。市場参加者の間では、トランプ氏のイラン政策が結局はホルムズ海峡の閉鎖を長期化させるとの見方が広がり、この取引が注目を集めている。

原油価格の乱高下

原油価格の指標の一つである北海ブレント先物は、米イスラエルが2月末にイランを攻撃する直前の1バレル=約70ドルから、3月には一時、7割高の約120ドルに達した。その後、米イランが戦闘終結に向けた覚書に署名したことで、6月下旬に約70ドルまで戻していた。しかし、トランプ氏の強硬な姿勢が再び市場の懸念を呼び、14日には再び上昇に転じた。

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市場の見方と今後の展望

市場関係者の間では、トランプ政権がイランに対して引き続き圧力をかけるとみられ、ホルムズ海峡の安定化には時間がかかるとの見方が支配的だ。あるトレーダーは「NACHO取引は、トランプ政権下でのイラン政策の不確実性を象徴している。投資家はこのリスクを織り込みつつある」と述べた。一方、一部のアナリストは、イランとの外交的な打開策が期待されるとし、価格の急激な変動には注意が必要だと警告している。

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