イスラエルで上映禁止となったドキュメンタリー『ネタニヤフ調書 汚職と戦争』のDVDが2026年9月2日に発売される。価格は4,400円。
作品概要
本作は、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフとその側近たちの警察尋問映像を中心に構成。映像は汚職捜査の過程で秘密裏に制作チームにリークされた未公開のもので、メディアや財界との贈答・利益供与の実態が記録されている。ネタニヤフは在任中に刑事起訴された史上初のイスラエル首相だが、国外ではあまり知られていない。
製作総指揮を務めるのは、『「闇」へ』(2007年、第80回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞)や『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』(2006年)などで知られるアレックス・ギブニー。監督はユダヤ人の父とドイツ人の母を持つアレクシス・ブルーム(『アニタ 反逆の女神』など)。本作は、ネタニヤフが有罪回避のために極右勢力と結託し、長期政権下でイスラエルを分断し民主主義を危機にさらした過程を暴く。
尋問映像では、ネタニヤフが高圧的に接し、疑惑を「嘘」と決めつけ、時には『ゴッドファーザー』の「友を近くに置け、敵はもっと近くに置け」というセリフを引用するなど、通常のニュースでは見られない人間像が映し出される。
証言と影響
ドキュメンタリーには、元イスラエル首相、国内諜報機関シンベトの元長官、ネタニヤフの元広報担当、調査報道ジャーナリストらが登場。ネタニヤフの汚職が国家腐敗を招いた過程を証言する。
本国イスラエルでは上映禁止、親イスラエル色の強い米国でも劇場公開されていないが、国際的に注目を集め、昨年度のアカデミー賞ショートリストに選出された。現在もガザ攻撃、米・イスラエルによるイラン攻撃が続く中、権力者の「力への欲望」を描く本作は必見とされる。
ストーリー
2023年10月7日事件後、戦争は権力維持の道具となった。すべては小さな贈り物から始まった。極秘リークされた警察尋問映像には、ニュースの裏側にあるネタニヤフと側近たちの隠された私生活が描かれる。疑惑が公になると、ネタニヤフの権力への欲望は肥大化し、やがて恐るべき悲劇を招く。
主な登場人物
ベンヤミン・ネタニヤフ、サラ・ネタニヤフ、ヤイル・ネタニヤフ、ラヴィヴ・ドゥルッカー、ニムロッド・ノヴィク、ハダス・クライン、ウズィ・ベラー、エフード・オルメルト、ニール・ヘフェツ、メニ・ナフタリ、ドナルド・トランプ、メラニア・トランプ。
スタッフ
監督・製作:アレクシス・ブルーム
製作:ラヴィブ・ドゥルッカー、カラ・エルヴァーソン、デヴィッド・ラーツ
製作総指揮:アレクシス・ブルーム
編集:アンディ・グリーヴ、ハリル・エフラト、グレイム・バトラー
音楽:ウィル・ベイツ
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