バイデン米大統領は21日、ウクライナに対し、最新の地対空ミサイルシステム「パトリオット」を提供する方針を明らかにした。これは、ロシアによるミサイル攻撃からウクライナの都市や重要インフラを防衛するための措置で、ウクライナ政府から長年要望されていたものである。
提供の背景と詳細
ホワイトハウスによると、バイデン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、パトリオットシステムを含む追加の軍事支援を約束した。この支援は、ロシアがウクライナのエネルギー施設などに対してミサイル攻撃を激化させている中で行われた。パトリオットは、弾道ミサイルや巡航ミサイル、航空機を迎撃できる高性能な防空システムであり、ウクライナの防空能力を大幅に向上させることが期待されている。
軍事支援の内容
今回の支援パッケージには、パトリオットシステム1基分のバッテリーと、それを運用するための訓練が含まれる。米国防総省の高官は、「パトリオットはウクライナの防空網を強化し、ロシアのミサイル攻撃から市民を守る上で極めて重要だ」と述べている。また、これに先立ち、米国はウクライナにNASAMSやハイマースなどの防空システムを提供してきたが、パトリオットはより長距離で高度な防衛が可能となる。
ウクライナの反応と今後の見通し
ゼレンスキー大統領は、バイデン大統領の決定を歓迎し、「ウクライナの空を守るための歴史的な一歩だ」と感謝の意を表明した。一方、ロシアのプーチン大統領報道官は、この決定が「紛争のさらなるエスカレーションにつながる」と警告している。パトリオットシステムの配備には、ウクライナ軍の訓練が必要であり、実際の運用開始までには数カ月かかる見通しである。



