ベセント米財務長官は20日、CNBCテレビのインタビューで、イランに対して「史上最も厳しい制裁」を計画していると述べ、24日に記者会見を開いて内容を説明する方針を明らかにした。「血生臭い政権の経済をつぶす」と強調し、同盟国に圧力強化への同調を迫るとともに、イランと取引を続ける国にも制裁を科す意向を示した。
空母ジョージ・ワシントンが中東海域に到着
米中央軍は20日、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントンが中東海域に入ったと発表した。同空母は、対イラン作戦に従事する空母エーブラハム・リンカーンと交代する。
米軍準機関紙スターズ・アンド・ストライプス(電子版)によると、ジョージ・ワシントンが日本を離れたことで、アジア・太平洋地域で前方展開する米空母打撃群はゼロになった。エーブラハム・リンカーンは洋上での展開が長期化し、日用品の不足や乗組員の精神状態への影響など、艦内環境の悪化が指摘されていた。
ベセント氏「同盟国に『共にあるか、対立するか』問う」
ベセント氏はCNBCのインタビューで、イランへの強力な制裁を検討中だとして、「同盟国に対して『われわれと共にあるか、それとも対立するか』を問うことになる」と語った。イランの資金を扱ったり、イラン産原油を購入したり、イランの物品輸送に関与したりすれば、「米政府はすべての力を総動員して制裁を科すだろう」とした。
またベセント氏は、世界各国が「いまこそ(米国の方針に同調するか)決断を下すべきときだ」と話し、イランに対する経済圧力強化に協力すべきだと迫った。原油輸入の5割程度を中東に依存する中国について「協力すれば中国にも利益になる」と述べた。
イラン外相が反発
大規模な対イラン制裁を計画していることはトランプ米大統領が表明していたが、イランのアラグチ外相は19日、X(旧ツイッター)への投稿で「(米国が)失敗した政策に固執すれば、さらなる敗北とイラン国民の憎悪を招くだけだ」と反発した。



