イランと米国は、中東地域の恒久的な紛争終結に向けてスイスで行われた実務者協議を終了し、今後の具体的な交渉を進めるための作業部会を設置することで合意した。イラン国営メディアが2026年6月23日に報じた。
4つの作業部会の設置が決定
国営イラン通信(IRNA)によると、カゼム・ガリババディ外務次官は、交渉担当者らが「制裁解除」「核問題」「復興・経済開発」「監視・履行」という4つの項目に関する作業部会を設置することを決定したと述べた。この作業部会は、各分野での詳細な交渉を担当し、合意に向けた道筋を具体化する役割を担う。
協議の背景と意義
今回の実務者協議は、長年にわたるイランと米国の対立を緩和し、核開発問題や経済制裁をめぐる膠着状態を打開するために開催された。両国は過去にも断続的に協議を行ってきたが、具体的な進展には至っていなかった。今回の作業部会設置は、包括的な合意に向けた重要な第一歩とみなされている。
イラン側は、制裁の完全解除と核計画の平和的目的の再確認を求めている。一方、米国側はイランの核開発の透明性確保と、地域情勢の安定化を重視している。作業部会ではこれらの課題について、専門家レベルでの集中的な議論が行われる見通しだ。
今後のスケジュールと課題
作業部会の具体的な開催日程や議題はまだ公表されていないが、早急に初会合が開かれる可能性が高い。しかし、両国間の根深い不信感や、イランの核濃縮活動の継続、米国内の対イラン強硬派の存在など、多くの課題が残されている。
国際社会は今回の動きを歓迎する一方、実際の成果が得られるかどうかは予断を許さない。イラン国営メディアは、今後の交渉の進展を楽観視する一方、米国の誠実な対応を求めている。



