ハンガリーの議会(一院制、定数199)は11日、新しい大統領に、元最高裁長官のバカ・アンドラーシュ氏(73)を選出した。賛成は140人、反対は6人だった。19日に正式に就任する見通し。
政権交代に伴う大統領交代
今回の大統領交代は、4月の総選挙を経て16年ぶりの政権交代を実現させた、マジャル現首相率いる与党「ティサ(尊重と自由)」が、憲法改正によってシュヨク前大統領を事実上罷免したことに伴うもの。ティサがバカ氏を推薦した。
大統領の権限は限定的だが、強権的な統治を続けたオルバン前政権から「法の支配」の回復をはかるハンガリーにとって、権力監視などの側面で極めて重要なポジションとなる。
大統領の役割とバカ氏の訴え
首相に政治的実権があるハンガリーでは大統領の権限には限りがあるが、議会が可決した法律を差し戻したり、憲法裁判所に審査を求めたりすることができる。議会で圧倒的な多数を握る政権与党に対し、権力の監視役を果たせるかも問われることになる。
バカ氏は選出を受けて議会で演説し、ハンガリー最大の課題の一つに深刻な社会的、政治的分断を挙げた。「報復」を通じた改革がなされてはならないと現政権にも釘を刺し、「市民が互いを敵とみなしている間は、この国は共通の未来を築けない」と訴えた。
バカ氏の経歴
バカ氏は1991~2008…



