中国税関総署が20日公表した貿易データによると、7月のレアアース(希土類)磁石の日本への輸出量は111トンだった。前月比で約14%減となり、5カ月連続で200トンを下回る水準が続いている。前年同月比では約52%減と大幅に減少した。
対日輸出の低水準とその背景
レアアース磁石は代表的なレアアース製品の一つとされる。中国政府は、昨年11月の高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁を機に対日圧力を強めており、日本企業によるレアアース輸出許可の取得も困難になっている。
7月の世界全体への輸出量は5375トンで、前月比で約5%減、前年同月比では約4%減だった。米国向けは647トンで、前月比で約33%増、前年同月比では約5%増となり、対日輸出が相対的に低水準であることが明らかになった。
日本企業の税関手続き長期化
中国に進出する日本企業でつくる「中国日本商会」が7月31日に発表した企業アンケートでは、中国の税関で審査の長期化が起きており、「納期遅れや船積み遅延などが発生している」として改善を求める意見があった。日本企業に関しては、レアアースを含む幅広い貨物で税関での手続きが長期化しているという。



