米国のバイデン前大統領(83)は15日、自身のSNSに動画を投稿し、在任期間を振り返る回顧録「約束してくれないか、米国(Promise Me, America)」を11月17日に出版すると発表した。2024年大統領選で再選を目指しながら撤退に至った経緯についても初めて詳細に記したという。
回顧録の内容と背景
バイデン氏は動画で、新型コロナウイルスへの対応や、ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援などを挙げ、「国家として直面した課題や、私が下した決断について書いた」と説明。「なぜ再選を目指すことを決め、なぜ身を引くことを決めたのかについても書いている」と語った。
回顧録のタイトルは、バイデン氏が2020年の大統領選勝利後に行った演説で繰り返したフレーズに由来する。出版元は未公表だが、米メディアによると大手出版社が携わっている。
撤退に至った経緯と党内の反応
バイデン氏は24年大統領選の討論会で言い間違いを連発するなど精彩を欠き、高齢不安が加速。党内からの撤退圧力が強まり、最終的に選挙戦からの撤退を余儀なくされた。民主党内では「再選断念の遅れがトランプ大統領の復権を許した」との見方が根強く、今回の回顧録の記述が注目される。
バイデン氏はこの回顧録で、自身の決断プロセスや党内との駆け引きについてどのように描くかが焦点となる。特に、撤退のタイミングや判断に影響を与えた要因について、率直な説明が期待されている。
出版の意義と今後の影響
バイデン氏の回顧録は、第46代大統領としての業績を総括するとともに、2024年大統領選における歴史的な撤退劇の内幕を明かすものとなる。同氏はこれまで、選挙戦撤退後も公の場での発言を控えてきたが、今回の出版で自身の見解を直接示すことになる。
出版は11月17日で、中間選挙を控えた政治的なタイミングでもある。共和党側からは、バイデン氏の説明が選挙戦略の一環だとの見方も出ており、政治的な波紋を呼ぶ可能性がある。



