トヨタ自動車とNTTは、自動運転技術向けの人工知能(AI)プラットフォームを共同開発することで基本合意した。両社は2025年までに実用化を目指し、次世代の車載オペレーティングシステム(OS)も共同開発する方針だ。
協業の背景と目的
自動運転技術の開発競争が激化する中、トヨタとNTTはそれぞれの強みを生かした協業により、開発スピードの向上とコスト削減を図る。トヨタは車両制御技術や量産ノウハウを、NTTは通信技術やAI処理の大規模化に関する知見を提供する。
具体的な取り組み
- AIプラットフォームの共同開発:自動運転に必要な認識・判断・制御の各機能を統合したAI基盤を構築する。
- 次世代車載OSの開発:自動運転システムのリアルタイム処理を支えるOSを、両社でゼロベースから設計する。
- 実証実験の実施:2024年中に実際の車両を使った実証実験を開始し、2025年の実用化を目指す。
今回の協業により、トヨタは自動運転の開発期間を従来比で約30%短縮できる見通し。NTTは自動車分野でのAI活用を加速し、新たな収益源の獲得を狙う。
業界への影響
自動運転分野では、米グーグル傘下のウェイモや中国の百度(バイドゥ)などが先行している。トヨタとNTTの協業は、日本勢の巻き返しにつながる可能性がある。また、車載OSの標準化が進めば、サプライヤーやソフトウェア開発企業にも影響が及ぶとみられる。
両社は今後、協業範囲を他のモビリティサービスやスマートシティ分野にも拡大することを検討している。



