医者選びは運任せ――そんな現状を打破するため、現役医師の武井智昭氏(高座渋谷つばさクリニック院長)が、クリニックのホームページ(HP)で簡単に見分けられる「ハズレ医者」の特徴を明かした。武井氏は著書『寿命格差という罠』(日東書院本社)の中で、患者が受診前に医師の質を判断する方法を具体的に提示している。
「医者ガチャ」問題が医師国家試験にも出題
武井氏は、患者が医師を選ぶ際に運に頼らざるを得ない状況を「医者ガチャ」と命名。この問題は医療界でも深刻に受け止められており、医師国家試験でも出題されるほど認知されているという。「同じ患者という立場でありながら、受けられる医療に格差が生じてしまう状況自体を是正していく必要があるが、病気は待ってはくれない」と武井氏は指摘する。
まずは患者自身が「ハズレ」の医者を回避することが最優先だ。納得のいく医療を受けるためには、医療の現状をしっかり把握しておくことが重要になる。
「専門用語が多くて説明がわからなかった」という声
患者からは「専門用語が多くて説明がわからなかった」という声が多く寄せられる。武井氏は、同業者でも診てもらいたくない医者が存在する現状を憂慮。特に危険なのは「でもしか開業医」――つまり、他に選択肢がなくて開業した医師だという。
チェックすべきは「開業までの経歴」
武井氏が推奨するのは、クリニックのHPで医師の経歴を確認することだ。具体的には、「開業までの年数」が重要な指標となる。大学病院や総合病院で十分な臨床経験を積まずに、10年未満で開業している医者は要注意だと警告する。
「良い医者かダメな医者か、受診前に判断することは可能です。クリニックのHPに掲載されている医者の経歴をチェックすれば、ある程度見極められます」と武井氏は語る。
不安を感じたら投げかけるべき質問
もし医師の経歴に不安を感じた場合、武井氏は「これまでに何例の手術や治療を担当しましたか?」といった具体的な質問を投げかけることを推奨している。経験数が少ない医師は、回答に曖昧さが見られることが多いという。
本稿は、武井智昭『寿命格差という罠』(日東書院本社)の一部を再編集したものである。



