国内ライブ・エンタメ市場規模、過去最高を3年連続で更新
ぴあ総研は17日、2025年の国内ライブ・エンタテインメント市場規模に関する調査結果を発表した。音楽コンサートやステージパフォーマンスの推計チケット販売額合計は8564億円に達し、前年比12.6%増で3年連続の過去最高となった。
動員数と公演回数も増加
動員数は9223万人(前年比7.7%増)、公演回数は10万820回(同6.0%増)となり、公演回数はコロナ禍前の2019年以来となる10万回台に回復した。
市場成長の構造変化
同社によると、市場成長の構造に変化が見られる。動員1人あたりの単価は9286円(4.5%増)、1公演あたりの平均動員数は915人(1.7%増)となり、市場規模や動員数は公演回数を上回る伸び率で推移した。大規模アリーナやドーム公演の高稼働、人気IPへの需要集中、VIP席やホスピタリティサービスの拡充などを背景に、市場成長の主因は「公演回数の増加から『興行規模の大型化』と『単価上昇』へと移っている」と分析した。
供給側の課題と今後の見通し
一方、舞台技術者不足や施設老朽化、中規模ホール不足などの供給側の課題は「依然として続いている」とし、限られた人材や施設を効率的に活用するため、「大規模公演や人気コンテンツへの集中も進んでいる」と説明した。今後については「体験価値の向上やホスピタリティの高度化など、一人ひとりの観客が得る価値を高める『高付加価値化』が、市場成長の重要な鍵になる」と予想。同社は、この流れを背景に「国内ライブ・エンタテインメント市場は2035年に1兆1億円規模へ拡大する」と予測している。



