トヨタ「ルーミー」やスズキ「ソリオ」は、全長4メートルに満たないコンパクトなボディに、背の高い室内と後席スライドドアを備える「トールワゴン」だ。軽自動車よりは大きく、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」のようなコンパクトミニバンよりは小さい。軽自動車のような扱いやすさと、普通車ならではの室内や走行の余裕を両立しており、日常使いを中心とするユーザーにとって、きわめて合理的な選択肢となっている。
では、実際のところルーミーとソリオはどんな人たちが買っているのだろうか?コンパクトミニバンのシエンタ、フリードと比較しながら紐解いていきたい。
同じスライドドア車でも異なる世帯内の人数
購入者の同居世帯人数を見ると、トールワゴンとコンパクトミニバンで、世帯の大きさがはっきりと分かれた。ソリオとルーミーは、いずれも「2人世帯」が最大のボリュームゾーンで、ソリオ:38%、ルーミー:36%を占める。「2人以下」の少人数世帯で見るとソリオ、ルーミーどちらも45%に達した。夫婦のみ、あるいは単身世帯が主役である。
対照的に、3列シートを持つシエンタとフリードは、大きい世帯に裾野が広がる。「4人世帯」はフリード:27%、シエンタ:22%と、トールワゴン(ルーミー:18%、ソリオ:17%)を約5〜10ポイント上回る。両車の中心は3〜4人以上の家族であり、子ども同伴の多人数移動を前提としたファミリーユースがうかがえる。
このように、トールワゴンは「2人(+単身)」の少人数世帯、コンパクトミニバンは「4人以上」を含む多人数世帯に多く買われている傾向がある。
分析には、市場調査会社のインテージが毎月実施している、自動車に関する調査「Car-kit®」のデータを用いた。対象は2020年1月以降の新車購入者で、トヨタ ルーミー(カスタム含む):4480名、スズキ ソリオ(バンディット含む):1741名、トヨタ シエンタ:5010名、ホンダ フリード:4481名。



