廃墟寸前の市場が人気商店街「沼垂テラス」に再生、きっかけは惣菜店
廃墟寸前の市場が人気商店街に再生、きっかけは惣菜店

新潟市の沼垂テラス商店街は、かつて廃墟寸前だった青果市場が、一軒の惣菜店をきっかけに人気商店街へと生まれ変わった。現在では観光名所として多くの人が訪れる場所に成長している。

衰退の背景:郊外大型店と駐車場不足

沼垂テラス商店街の前身は青果を中心とした市場だった。しかし、郊外に大型店が進出したことや、駐車場がなく路上駐車ができなくなったことが客足の減少に拍車をかけた。さらに店主たちの高齢化や後継者不足も重なり、市場はほぼシャッター街と化した。

再生のきっかけ:大衆割烹店主の提案

そんな市場の衰退を憂えたのが、市場と道を挟んだ場所にある大衆割烹「大佐渡たむら」の店主だった。同店はかつて工場関係者の法人需要や一般客の宴会で繁盛していたが、工場閉鎖により客足が減少。店主は東京で資格取得の勉強をしていた息子の田村寛さんを呼び戻し、店を手伝わせた。経営が安定したタイミングで、店主は息子に向かいの空き店舗に店を出すことを提案。「近所に店が増えれば人が集まる」という発想だった。

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第一歩:惣菜店「ルルックキッチン」の成功

田村寛さんは2010年、オレンジ色のオーニングが目立つ惣菜店「ルルックキッチン」を出店。当時、市場で営業していたのは数店舗のみで、寂れた場所だった。幸い地元に同種の店はなく、惣菜店は人気を博した。しかし、1店だけでは本業に波及する効果は限定的で、さらに多くの人を呼び込むには周囲に店を増やす必要があった。

周囲を巻き込む:声かけで広がる商店街

田村さんは空き店舗がまだあることに着目し、周囲のあちこちで様々な人に声をかけ、出店を促した。この草の根の活動が実を結び、次第に店舗が増えていった。現在では観光客も訪れる賑わいを見せており、商店街再生のモデルケースとして注目されている。

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