JAたじまは、農家に前払いするコメの概算金について、2026年産の一般コシヒカリ(慣行栽培、1等)で30キロあたり8500円にすることを決めた。25年産の概算金1万5000円に比べ4割以上引き下げられた。
概算金の引き下げ背景
概算金は、JAが集荷時に生産者に支払う仮払金で、昨年は「令和の米騒動」による米価高騰を背景に、大幅に引き上げられた。
主力ブランドの「コウノトリ育むお米」(コシヒカリ、1等30キロあたり)では、無農薬・無化学肥料栽培で1万4000円(前年概算金2万500円)、減農薬・無化学肥料栽培で1万1000円(同1万7000円)などと設定。その他のコシヒカリや多収穫米、酒造好適米、もちのいずれも大幅に下落した。
在庫過剰とコスト懸念
JAたじまによると、25年産などの民間在庫が過去最多の水準となっている状況を踏まえて決めたという。24年産と同額となった一般コシヒカリの概算金は、公益社団法人「米穀安定供給確保支援機構」が今年4月に公表した生産段階のコスト指標(60キロあたり2万535円)を下回った。
読売新聞などの取材に山下正明組合長は、農業用機械など資機材価格や人件費の上昇を挙げ、「農業を辞められる方が増えるのではと非常に心配している」と強調。過剰在庫の背景には、政府による備蓄米の放出と輸入米の影響があるとの見方を示し、「買い戻しによる備蓄米の確保を早急にやっていただきたい」と述べた。



